2021.10.27

学科トピックス

「第3回手描きPOPコンテスト」受賞作品発表

小学・中学・高校生による第3回手描きPOPコンテスト受賞作品を発表します。
九州内の小学生、中学生、高校生から多数のご応募をいただきました。ありがとうございました。応募作品のPOPからは「是非この本を読んで欲しい!」「わたしの一押し!」という気持ちが伝わってきました。入賞作品は、本を通して自分が感じた世界観を表現してあり、素晴らしい作品でした。手に取って読んでみたくなりました。
受賞作品は本学の図書館において、11月30日(火)まで展示します。

【最優秀賞】
梁井ちはる 高校1年生 『緑の星に生まれて』立松和平/学習研究社
【優秀賞】
田中ゆうき 小学5年生   『戦国ベースボール』りょくち真太/集英社
藤瀬 紬生 高校2年生 『夢十夜』夏目漱石+しきみ/立東舎
市成  楓 高校3年生 『山月記』中島敦/角川書店
【努力賞】
田中 陽菜 中学3年生  『マスカレード・ナイト』東野圭吾/集英社
北村 夏野 高校1年生  『地球動物記』岩合光昭/福音館書店
前田 華澄 高校1年生  『ひらいて』綿矢りさ/新潮社
中牟田寛大 高校2年生  『大河の一滴』五木寛之/幻冬舎
松尾  恵 高校3年生  『余命3000文字』村崎羯諦/小学館

「講評」
『緑の星に生まれて』立松和平/著 学研プラス
最優秀賞、受賞おめでとうございます。
小さな紙を貼り合わせて、繊細であるのに力強いPOPを完成させました。
この絵は「紡ぐ」行為に等しく、本の内容が醸し出される効果を生んでいます。
対照的に文字は大きく、読みやすいメッセージ。
考えられた構図と惜しみない手間のかけ方が高い評価につながりました。

『戦国ベースボール』りょくち真太/作 トリバタケハルノブ/絵 集英社
優秀賞、受賞おめでとうございます。色を大胆につかい、迫力のある構図のPOPです。どんな話なのだろうと想像をかきたてられました。物語のあらすじを少し付け足すと更に良くなると思います。これからもたくさんの本を読み、素敵なPOPを描いてほしいと思います。

『夢十夜』夏目漱石/著 しきみ/絵 立東舎
優秀賞、受賞おめでとうございます。
卓越したデザイン力によって、白と黒を基調とした切り絵という工夫を施し、
誰もが目を引くPOPを創りました。お見事です。

『山月記』中島敦/著 角川書店
優秀賞、受賞おめでとうございます。
「臆病」「堕」「自尊心」「死」といった、作品のキーワードとなる漢字を目立たせたところが、主人公の苦悩をよく表しているようで、魅せられました。

『マスカレード・ナイト』東野圭吾/著 集英社
努力賞、受賞おめでとうございます。
黒字に白文字の「招待状」で招かれる東野圭吾のミステリー。これはもう読んで、妖しい犯人、いや東野圭吾の挑戦を受けて立つしかない。

『地球動物記』岩合光昭/著 福音館書店
努力賞、受賞おめでとうございます。
カラフルなPOPです。波と地球、クジラを貼り絵で上手く表現しています。外出を控えなければならない状況のなか、家でのんびりと自然への旅ができそうです。

『ひらいて』 綿矢りさ/著 新潮社
努力賞、受賞おめでとうございます。この小説の繊細な部分がPOPにも丁寧に表現されていて目を惹かれました。一度くしゃくしゃと丸めた紙をひらいたような仕掛けは、まるで主人公の心情を映しているようでした。作品の世界観とPOPがマッチした素晴らしい一枚です。

『大河の一滴』五木寛之/著 幻冬舎
努力賞、受賞おめでとうございます。
目をひくPOPです。バックの白地に葉っぱからしずくが一滴こぼれ落ちそうな表現が素晴らしいです。

『余命3000文字』村崎羯諦/著 小学館
努力賞、受賞おめでとうございます。
POPを見た瞬間、余命の赤文字に目がいきます。原稿用紙の貼り絵のアイデアが光っています。落ち着いた色合いの中のタイトルに工夫が感じられます。