2025.07.29
今月の言葉
8月の言葉「桃栗三年柿八年 柚子は大馬鹿十八年」
8月の言葉
桃栗三年柿八年 柚子は大馬鹿十八年
よく言われる諺(ことわざ)の一つです。桃や栗は実をつけるのに三年かかり、柿は八年かかるというのです。
をつけるとは一人前になるということ。人間も中々一人前になるのに時間がかかるというのでしょう。
ところで、柚子は大馬鹿・・・とはどういうことでしょう。中々実をつけない柚子が実をつけるためには、
別の木になった柚子の実を、実のならない柚子の棘(とげ)にぶすりと刺してやると、
柚子が自分は柚子であったと思いだして、翌年実をつけるというのです。
嘘のような話ですが、棘に柚子の実を刺すところが面白いですね。
「あの人は棘のある人だ」というように、棘は自分の欠点や嫌なところを指します。
自分の欠点を通して自分に気づき、人間として成長していく、そんな諺かもしれません。
副学長 武井弥弘