2024.11.05

今月の言葉

11月の言葉「私の正しさほど危ういものはない」

私たちの日常の行動や言動は、「私は正しい」、「私は間違いない」ということが前提にあるように思います。しかし、その正しさは、誰にでも通じるものでしょうか。私が思う正しさと違う意見が出てきたら、それを間違いだと感じることがあります。そして、意見がぶつかると、喧嘩に発展します。では、喧嘩をするのはどちらが悪いのでしょうか。私でしょうか、それとも意見の違う相手でしょうか。
私が「正しい」と思えば、何でも正しいのです。意見の違う相手を責めるばかりで、私の正しさを問うことはしません。実は、そこに問題の根っこがあるのではないでしょうか。

仏教学科 青木玲